3月発売の『ジャーロ』で「フラワーバスケット」の連載が最終回を迎えます。
全5回、予定どおりの終了です。2013年の秋から始まっておよそ1年半。ラストシーンは当初の構想から大きな変更はありませんが、そこに至るまでの過程は書いているうちに変わりました。この辺は、長いこと書いていて時世の影響を受けたり、毎回、担当氏と打ち合わせしてアイデアをもらったりといった連載ならではの醍醐味だと思います。
なお、秋刊行を目指している「音が見える銀髪の女子高生の話」こと『ゼロ・トレランス(仮)』はいまのところ、一章書く度に担当氏と打ち合わせをしています。その度に自分の中にはなかったアイデアをもらえておもしろい。一人で自由気ままに書くのも好きですが、あれこれご指摘をいただきながら書くのも好きです。
ちなみに「フラワーバスケット」の最終回で、ある登場人物の経歴に「生物学部に入学」と書いたところ、校閲さんから「『生物学部』は東海大学にしかないようですがOK?」と赤字をいただきました。「応用生物学部」や「生物学科」ならあるそうです。特定の大学を連想させる経歴はまずいよね、ということで変更しました……って、光文社の校閲さん、すごすぎだ!(笑)
「フラワーバスケット」は今夏、単行本で刊行予定です。
天祢 涼(あまね りょう)