光文社から来月刊行予定の新刊『ハルカな花』。ゲラを担当者に戻し、天祢涼から完全に手離れしました。
本作は『ジャーロ』の連載原稿をまとめた連作短編。『ジャーロ』は年3回刊行なので余裕をもって原稿を進められました……などということはまったくなく、担当W氏から鋭い指摘が多々入り、毎回結構ぎりぎりでした。
しかも本作は「花」がテーマなので、毎回メインとなる花を購入して参考にしていたのですが、ある回の花が簡単には手に入らないことに気づき(プロット段階で気づけよ、自分)、近場の植物園に電話をかけまくって、なんとか実物を観察……という計画性のなさも露呈。
そんな諸々が詰まった作品なので、本になるのは実に感慨深い。
なお、本作は一部オンライン書店様で「気鋭の著者が贈る、ちょっぴりファンタジックで、優しくてほんのり明るい、謎とロジックの花束!」と予告されているとおり、(基本的に)ほんわかしたお話です。が、「そろそろ人がガッツリ死ぬ天祢涼ミステリが読みたい!」という人もいるようです……というか、メールをいただきました(笑)。
それにお応えするわけではありませんが、予定どおりなら、『ハルカな花』より先は、暗い雰囲気のミステリの刊行が続く予定です(個人的にBack in Blackと称してテンション上げております)。まだプロット段階のものもありますから、あくまで予定ですけどね。
これらのタイトルやレーベル等は、発表できる段階になりましたら改めてお知らせしますm(_ _)m