メインマシンをiMacに変えてから、我が家にディスプレイがなくなりました。以前使っていたのはApple Cinema Displayの20インチ。ADC接続(知ってる人減ったよね・笑)だったのですが、さすがにガタが来て、画面は暗くなるわ、異音はするわで、廃棄してしまったのです。
そうなると処遇に困ったのが、PowerMac G4 Mirrored Drive Doors(MDD)。Intel化する前のMacで、OS9、Xの両方で起動可能な名器でしたが、ディスプレイがなくなったいまは使いようがない。安いディスプレイを購入しようかとも思ったのですが、そもそもOS9を起動させる機会は皆無。しかもOSX(いまのmacOS)もバージョン10.5までしかインストールできない。とどめにガタが来ていて、突然フリーズすることも多々ありました。
ディスプレイに続いて廃棄か? でもこのMac、会社をやめるときに大枚はたいて買った貴重な「相棒」なので、手元には置いておきたい。こいつでDTP作業をしていたのも忘れられない思い出。増設したHDDももったいない。なにより、MacBook Proを買うまでは、こいつでメフィスト賞投稿作『キョウカンカク』を書いていた。
でも使う機会もないし……と迷った末に閃いたのが、
そうだ! 中身を分解して箱にしよう!!
これが分解前。
1時間半くらいですっかりきれいになりました。本当は分解するにはT10のトルクスドライバが必要らしいのですが、T8と9でもなんとかなった! あとは普通のプラスドライバでどうにか。
ところでこのトルクスドライバ、MDDのHDDを増設するときか、PowerBook G4のメモリを増設するときに買っておいた気がするのですが、だいぶ前のことなので覚えてない……(苦笑)。
苦戦したのがマザーボード。どうやってもはずれず、特殊な道具が必要なのかと思ってあきらめかけたのですが、ネットを見ていたら「力ずくで手前に引けばはずれます」という実に男らしい方法が書いてあったので、そのとおりにやってみたら見事にはずれました。
現在はこんな風に、すぐには使わないCD-ROMやHDD、コードなどを収納しています。ちょっと乱雑ですが、収納ボックスの代わりなので問題なし。いろいろ入ってとっても便利。
ここまでする意味はまったくなく、ただの自己満足なのですが、PowerMac G4 MDDのデザインが好きだし、独立したばかりで不安だったときの「相棒」をこの先も傍に置いておけるのはうれしい……友人に話したら「オタクだねえ」とあきれられましたけど、いいんです!(笑)
というわけで、天祢涼の傍には今日もPowerMac G4 MDDがいるのです。