メフィスト賞でデビューしたくせに、もともとは短編の文学賞にばかり投稿していた天祢涼です。
デビュー後は長編や連作短編を中心に書いていますが、「それ一作だけで完結する」という純粋な短編を書くのも大好きです。そういう小説はなかなか本にできないので、依頼もあまりいただけないんですけどね(^_^;)
ここ数日は、そんな希少な短編のお仕事『居場所(仮)』のゲラを読んでいます。「13インチのMacBook Proで書き上げた初めての短編」という、書いている本人以外には確実にどうでもいい思い入れもある小説です。
書き上げてからゲラになるまで少し時間がかかったせいか、改めて読み直すと「ここは違うな」「この辺の主人公の言動はおかしいな」などなど修正したい箇所が多々見つかり、結構な量の赤字を入れてしまいました。データ修正担当のオペレーターさんには予め謝っておきます……と、インターネットの片隅で謝罪。
なお、本作は、天祢涼がこれまで世に出した中で最もシリアスな小説です。ほぼ超能力者の銀髪少女も、アホバカ世襲議員も、謎を解く度にピンチになる広報女子も出てきません。今後はこういう作風の小説も書いていきたいので、各社の担当さん、ご検討ください!……と、インターネットの片隅で営業。
by 天祢涼(あまね りょう)