猫派で、毎週土曜日に猫写真をアップしているミステリ作家・天祢涼です。先日、『ベスト本格ミステリ』シリーズの今年度版の表紙から猫がいなくなった嘆きを記事にしました。
すると猫を消した犯人担当デザイナーの坂野公一さん(welle design)からFacebookでコメントをいただきました。
それを記念して(?)『ベスト本格ミステリ』シリーズの表紙を飾った歴代の猫ちゃんたちを振り返ってみることにしました。新本格30周年を機に、お役御免となった猫ちゃん。その愛らしい姿をご覧ください。
なお、このシリーズは2010年までは『本格ミステリ●●』というタイトルでした(●●には年数が入る)。確認したかぎりでは、猫が表紙に登場するようになったのは『本格ミステリ09』から。我が家にはこの年のものからあるはずなのですが、なぜか2010年版だけ見つかりませんでした。よって、この一冊だけ割愛。
本格ミステリ09
記念すべき、にゃんこ初登場。金魚と睨みあってますね。一見かわいいのですが、これから不穏なことが起こりそうな緊迫感がミステリの表紙らしくてよい感じ。
ベスト本格ミステリ11
オッドアイの猫のドアップ。これまたかわいいのですが、こうしてじっと見つめられると少し不安な気持ちになってくる。猫って気ままな動物であるだけに、そういう感情が起こりやすい気がします。
ベスト本格ミステリ2012
穴を覗き込む猫。こういうことをしたがる猫の習性をとらえつつ、全体的には黒っぽい表紙で不吉な感じがすてき。
ベスト本格ミステリ2013
本の上で安眠する猫。猫の寝顔はすべてを超越する。
ベスト本格ミステリ2014
メガネっ子の猫。個人的には一番好き。ぶっちぎりでかわいい。知的な雰囲気も漂っていて、ミステリアンソロジーの表紙っぽいし。こうして改めてみると、歴代最高の表紙だと思います。
ベスト本格ミステリ2015
初の子猫。ふかふかしてそうでかわいい(○´∀`○)……と思っていたのですが、帯を取ってみたら、
歴代で最もこわい表紙だった((( ;゚д゚)))
ベスト本格ミステリ2016
二匹の黒猫。複数の猫も初めてですが、黒猫がここまでなかったことは意外です。ミステリだと真っ先に使われそうなのにね、黒猫。
以上、内容とは一切関係なく、ただただ表紙の猫を振り返るだけの記事でした。2017年版から猫が消えてしまって残念ですが、来年以降どういう路線になるのかとても楽しみ。
いつかはこのアンソロジーに収録されるような短編を書きたいなあ。