この前の日曜日、ゲスト登壇した天狼院書店さんの小説家養成ゼミで執筆に使っているアプリの話になった際、「egword」と答え、「マニアックなアプリだけど、もうすぐ新バージョンが出るそうです。買ってあげてください!」と、物書堂さんから頼まれたわけでもないのにアピールしてきたミステリ作家・天祢涼です。
執筆にはegwordだけでなく、Evernoteも欠かせません。iPhoneにアプリをインストールしていて、思いついたことはなんでもメモするようにしています。使っているiPhoneは5s。iOS11がサポートされているぎりぎりの機種です。
このiPhone5sに、iOS11をインストールしてみました。
思ったよりもちゃんと動く!
ネットで検索してみると、5sにiOS11をインストールした人は少数。「重くなった」「10に戻したい」という声が大勢を占めますが、「10とそんなに変わらない」という声も散見されます。つまり、実際に自分で試してみるしかないということです(笑)。
半ば人柱になったつもりで、思い切ってアップデートすると……普通に動きました。それはもう、あっけないくらいあっさりと。
アプリを起動させるときやホーム画面に戻るとき、多少のもたつきはあります。この辺りの速度は、新しい機種にはかないません。でも、もたつきはiOS10でもありました。よくも悪くも、10と11では体感速度はそれほど変わりません。再起動に時間がかかるようになったらしいけど、これに関してもあまり気になりませんね。
アップデート直後、やたらバッテリーが早く減ることが気になったのですが、それもすぐ収まりました(「Spotlightを再構築しているから」という解説をネットで見たけど、本当かどうかは不明)。
なお、iOS11からコントロールセンターでWi-FiとBluetoothの切断ができなくなりました。一時的には切れるものの、すぐに復活してしまいます。完全に切断するには、設定アプリで切断しなくてはなりません。最初、これに気づかなくて大量にバッテリーを消費していた(^_^;)
というわけで、5sでiOS10と11の使用感はまったく変わらない……かと言えば、実はそうでもない。
アプリを使うとバッテリーが減りまくり
iOS11にしてから最大の問題点、それはアプリを使うとバッテリーが減りまくること。たとえば『Fate/Grand Order』で2回戦うと、バッテリーが一気に10%くらい減りました(時間にすれば10分もかかってないと思うんだけど)。また、LINEで少しやり取りするだけでも、順調に(?)バッテリーを消費します。気持ち的には「一度アプリを使ったら1%減る」といった感覚です(ちょっと大袈裟)。
iOS10では、さすがにこんなことはありませんでした。
もっとも、私のiPhone5sはもともとバッテリーの調子が悪くて、一旦バッテリー切れを起こしても数十分後に復活することもありました。ここまで減りが激しいのはデバイスの寿命が近いからであって、iOSは関係ないのかもしれません。
Xは当面様子見でいいかも……
と、こんな具合で「心配していたよりはサクサク動くけど取り扱い注意」なiPhone5s+iOS11。オフィスで働くことが多くて、いつでもすぐに充電できる環境の人なら、問題なくアップデートできると思います。
逆に、「外で仕事することが多い人」「昼夜問わずiPhoneをヘビーに使う人」などは、そろそろ5sには見切りをつけた方がいいかもしれません。
ちなみに天祢涼は、基本、朝から晩までMacの前で仕事をしているし、出先でiPhoneを使う場合でもメールをチェックしたり、Evernoteにメモを取ったりする程度。iPhone Xに買い換えるつもり満々でしたが、「もう少し5sで様子を見てもいいかな」と思い始めています。Xは高いし、在庫が少ないらしいので、どうせすぐには手には入らないでしょうしね。
でも実は、お金のことを考えるとXより7の方がほしかったりする(笑)。