あけましておめでとうございます。昨年は新刊3作、文庫化4作と、自分史上最大数の本を出すことができました。『ジャーロ』で連載も始まり、忙しくてありがたい一年でした。
ブログも割とまじめに更新しましたが、これは昨年の年賀状で北夏輝さんが「天祢先生は作品だけではなくブログも進化なさってますね」的なことを書いてくれたため。そこまで言われては、更新しないわけにはいかない(笑)。
今年は思うところあって小説もブログもちょっとペースダウンしますが、こんなものを出す&出したいと思ってます(タイトルはすべて仮題)。
『謎解き広報課』文庫版
2015年に上梓した『謎解き広報課』の文庫版です。既に見本はできあがっているので、よっぽどのことがないかぎり本屋に並ぶはず。今月17日ころ発売予定です。
『謎解き広報課』文庫版の見本が届きました。賑やかで楽しい感じ。1月17日ころ発売予定です。 pic.twitter.com/RuxMkCOh1k
— 天祢涼@『透明人間の異常な愛情』発売中 (@amaneryo_on_tw) 2017年12月28日
男くさいミステリ『葬儀屋の手』
昨年出した本は、3作とも女の子が視点人物だったり、探偵役だったりしました。美少女を殺したり痛めつけたりした1年だったわけですが(笑)、いま進めている『葬儀屋の手』は、基本は男性が視点人物の男くさいミステリ。廃ビルで発見された身許不明の遺体を巡って、葬儀屋や刑事の思いが交錯していく連作短編です。
『希望が死んだ夜に』とは違った方向性で「これまでの天祢涼らしくない」小説になりそう。ご期待くださいませm(_ _)m
大好きなラブコメ『巫女の推理に御利益あり』
『ジャーロ』連載中で、3月に最終回を迎えるのが「巫女の推理に御利益あり」。これが夏ころ本にまとまる予定です。
横浜の神社を舞台に、クールビューティーな巫女さんに振り回される信心ゼロの青年を主人公にしたラブコメ。殺人事件が起こらない、平和なお話です。先月、第4話が掲載されました。
このブログでも再三書いていますが、ラブコメって好きなんですよ。デビュー早々書いた『空想探偵と密室メイカー』という小説もラブコメのつもりだったんですが、友人から「どこがやねん!」とツッコミを受けました。
今回は間違いなく、徹頭徹尾ラブコメ。こういうのは今後も書きたいぞ!
その他構想中のもの
上記3作は刊行がほぼ確定。そのほか短編を執筆しつつ、本格ミステリ要素の高いものや、『希望が死んだ夜に』路線のものなどを構想中です。
一昨年、昨年と新刊を出せた音宮美夜シリーズの新作は、こんな方向性で考えています。
- 仮タイトルは『銀髪少女と青年刑事の永いお別れ』
- 顔面を破壊する猟奇殺人鬼との対決
- ちょっと長くなる
- 重要なキャラクターが退場
- 『キョウカンカク』とのリンクを明かす
構想というより、一部は妄想なので、できあがったら全然違う小説になってるかもしれません。確実に言えることは今回も賛否が分かれることくらいでしょうか。音宮美夜は、そういうミステリを書くためにつくった子ですからね!(^_^;)
あとはウェブ小説にも興味があって、いろいろ拝読しております。こちらの方も形にしたいなあ。
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この数年はいろいろあって、執筆が苦痛に感じることもありました。今年はリハビリがてら「楽しく書こう」をモットーにやっていくつもり。本年もどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m