本日で『希望が死んだ夜に』が発売1年を迎えました。
この小説は、お世辞にもベストセラーとは言えません。ミステリランキングで上位に入ったわけでも、なにかの賞を受賞したわけでもありません。
でも各種SNSで、未だに反響をいただいております。
Twitterでは読者さんの感想を定期的にリツイートしておりますが、多少の波があっても完全に途切れることはない。いままでの自分の本にはなかったことです。
舞台となっている川崎市の登戸、向ヶ丘遊園近辺の書店さんにも、未だに置いていただいてます。中には、オリジナルのポップをつくってくださった書店員さんもいて感激でした。
市外でも、「おもしろかった」と引き続き置いてくださったり、最近になって新たに置いてくださったりする書店さんがあります。本当にありがたいことです。
9月上旬現在、複数冊置いてくださってる書店様(敬称略)
- TSUTAYA向ヶ丘遊園店
- 住吉書房登戸店
- ブックポート中野島店
- ブックファースト二子玉川店
- くまざわ書店南千住店
- うさぎや矢板店
- MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店
本作がきっかけで、ブックポート中野島店さん、ブックファースト二子玉川店さんは「天祢涼コーナー」をつくってくださいました。多くの書店員さんや、出版業界人、さらにはシンガーソングライターのゆかはゆかさんなどと知り合うこともできました。常々、「俺の最高傑作は次回作」と語っている天祢涼ですが、それはそれとして、『希望が死んだ夜に』は忘れられない小説になりそうです。
本作を読んでくださったすべての方に、改めて御礼申し上げますm(_ _)m
現在は神社ミステリやアンソロジーの仕事に取りかかっており、なかなか手が回らないのですが、『希望が死んだ夜に』と同系統のミステリも構想しております。現時点で公表できることは下記3点。
- もっとおもしろいものを閃いたので、完成間近だったプロットを一旦お蔵入りにした
- 最初と最後のシーンだけ決まっている
- 『希望が死んだ夜に』で探偵役を務めた仲田刑事は再登板させたい
どれもアイデアの断片にすぎませんが、少しずつ進めております。気長にお待ちいただければ幸いですm(_ _)m
ひとまずは、秋に光文社から刊行予定の神社ミステリをお楽しみいただければ。こちらは「神社の雑用係が可愛い巫女さんといちゃいちゃしながら(?)事件を解決していく」という、『希望が死んだ夜に』とはまったく系統が異なる、ラブコメ色の強いミステリです。お待たせした分、絶対におもしろくなってるよ!