本年はあまり更新しなかった当ブログですが、自分にとってはここがホームです。来年は、もう少しまじめに更新したい。
で、本年最後の更新は、こちらも今年はあまり動きがなかった天祢涼のデビュー作・音宮美夜シリーズについて。
今年5月、くまざわ書店南千住店で開催された31人合同サイン会という無謀すぎる侠気溢れるイベントで、天祢涼は『天祢涼マガジン』という小冊子を配布しました。この中に音宮美夜シリーズの最新作の冒頭を掲載しました。「打ち切られたけど同人誌でやるぜ!」と大見得切ってから半年。
誤字脱字を少し直しただけで、まったく進んでいません。楽しみにしていた方、申し訳ありません。
言い訳ですが、今年は思いがけず忙しかった。『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』の修正には思いのほか手間取ったし、新規でお仕事もいただきました。結果、「美夜の長編を書いている時間がなくなった」というのが正直なところです。
ただ、美夜の話を全然書いていないかと言えばそんなこともなく、「音宮美夜を主役にした短編」の依頼もいただきました。こちらは既に書き上げており、発売日等を近々発表できると思います。
音宮美夜は、自分が書いたことがないタイプの小説を書くときに探偵役に起用することが多いキャラクターです。デビュー作の『キョウカンカク』は自分が書いた、事実上、初めての長編ミステリーですし、『透明人間の異常な愛情』はバトル主体のミステリーでした。近々(本当に近々です)詳細発表の短編「From the New World(仮)」も、これまでの天祢涼の小説とは違ったタイプのお話。「美夜にこんなことをさせるな」という意見もあるかもしれませんが、そういったことも踏まえてお読みいただければ幸いです。
実験と言えばもう一つ、ウェブ小説も書いてみたくて、こちらにも美夜を探偵役に起用しています。全6話の中短編にする予定。これは隙間時間に少しずつ書き進めており、第一話はほぼ書き上げました。女性の首を絞める猟奇殺人鬼を追いかける話です。このペースで行くと完結まで3年以上かかりそうですが、気長にお待ちいただければと思います(やっぱり賛否分かれそうな実験作です)。
はっきり言って、天祢涼が評価していただいている小説は『希望が死んだ夜に』のようなシリアス路線か、『境内ではお静かに』のようなラブコメ路線です。自分としても、この方面の小説を書いていきたいと思っています。
それでも、音宮美夜は自分を小説家にしてくれた大切なキャラクター。忘れたわけではありませんし、どんな形でも完結させたいという気持ちは変わっていません。今後とも、どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m