昨日SNSで速報的にお知らせしましたが、ブログでも改めて。
【重版】先ほど連絡があり、『議員探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ』の重版が決まりました! 発売から2年強での重版です。応援くださった皆様に御礼申し上げますm(_ _)m
— 天祢涼@『希望が死んだ夜に』文庫化決定 (@amaneryo_on_tw) 2019年6月18日
天祢涼がお仕事を沢山いただくきっかけになった小説なので、この機会にぜひ!(続く)https://t.co/uomPg4YEhR
というわけで、『議員探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ』の重版が決まりました。2017年3月の発売から2年以上経っての重版です。
この小説は、もともと「メフィスト」に軽い気持ちで書いた読み切り短編を担当さんが気に入ってくれて、単行本用にリニューアルしたもの。連作短編にして2013年1月に上梓しました。おかげさまで高い評価をいただき、満を持して続編と一緒に文庫化!……したらイマイチ売れなかったという、『葬式組曲』と同じパターンに陥ったのですが、おかげさまで少しずつ動いていたようです。
『希望が死んだ夜に』や『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』で天祢涼に興味を持った人が遡って手に取ってくれることも多かったのかもしれません。
応援くださった方々や、重版に向けて動いてくれた文庫編集部のL氏に心から御礼申し上げます。
主人公コンビが「天才かバカかわからない世襲議員」と「彼に振り回される真面目すぎる秘書」で、ものすごくコメディ色が強い小説です。そのくせ、この世襲議員を天才かバカか判断がつかないようにするために伏線を張りまくって話を二転三転させなければいけないという、作者泣かせの小説でもあります。
『希望が死んだ夜に』『境内ではお静かに』とはあまりに作風が違うし、好き嫌いが分かれる話かもしれませんが、自分の中では仕事をたくさんいただくきっかけになった一作なので思い入れがあります。年末のミステリーランキングでも20位に入りましたし(『希望が死んだ夜に』ですらもっと下だったんだぜ(^_^;))、この機会にぜひお読みくださいませ。
続編の『都知事探偵・漆原翔太郎』の方が自信作なので、こちらもぜひ! なんで「都知事探偵」になったのかは『議員探偵』参照だ!(笑)
ちなみに、『都知事探偵』の第二話のトリックは実現可能か検証しています。