5月22日ころから発売予定の天祢涼の新刊『あの子の殺人計画』。
事前にプルーフやゲラを読んでくれた人たちから、感想を続々いただいています。『希望が死んだ夜に』で探偵役を務めた仲田刑事がアリバイトリックに挑む長編ミステリー。「天祢涼さんの最高傑作!」「『希望が死んだ夜に』のハードルを易々と越えた!」などという声もあり、作者としては光栄のいたり。
……中にはおそれ多くて、30分戦った後のウォーズマンみたいに身体から煙が出る感想もあるけどね(^_^;)
前述のように、今回はアリバイトリックを軸に進むミステリー。しかも長編で、視点人物が複数いる。とどめに、デビュー前も含めてアリバイ物を書いたことは一度もない(と思う)。というわけで構想をまとめるのに手間取り、書き始めるまでにかなり時間がかかりました。
執筆にあたってはScrivener 3をフル活用しました。いつもどおり清書にはegword Universal 2を使いましたが、Scrivenerがなかったら構想がまとまらず、『あの子の殺人計画』は書けなかったかも。考えながら書く人におすすめのアプリです。
ほかの小説も書きながらだったから仕方ないのですが、最初にネタが降ってきたのが2018年7月25日(とメモに書いてある)。書き始めたのが2019年3月からだから、半年以上かかってますね。ちょうど去年のいまごろ、10連休中もほとんどどこにも行かずに家にこもって書いていました(脱稿後も修正に随分時間がかかってます)。
そのせいで、子どものころから通っていたラーメン屋の閉業に行けなかった……。大好きだったのに、あのラーメン(T_T)
もちろん、時間をかけたからといっていい小説になるわけではありません。どうなるかは世に出してみないとわからない。それだけに、いただいた感想はうれしく拝読しています。
『あの子の殺人計画』は5月22日ころから発売予定。あらすじは版元の公式サイトをご覧ください。もし緊急事態宣言の影響で発売日が変更になる場合は、なるべく早くお知らせ致します。