写真はアメリカン・コミックの『オンスロート日本語版』3巻に収録された『Wolverine(ウルヴァリン)』105話。96年発売なので、25年近く前の話です。
映画やゲームでおなじみのウルヴァリンと雰囲気が違いますよね。当時のウルヴァリンはいろいろあって野獣化が進んでおり、そんな自分に葛藤しつつバンダナで顔を隠していたのですが、それはさておき。
表紙からわかるとおり、105話の舞台は火事の現場。こんなことになったのは、「オンスロート」と名乗る強敵によって街中が破壊されているから。このオンスロートという敵は、アベンジャーズやスパイダーマン、X-Menが束になっても敵わない最強クラスの敵です。
アベンジャーズたちと別行動を取ったウルヴァリンは、燃え盛る炎に飛び込み、全身に大火傷を負いながらも逃げ遅れた子どもを助け出します。ヒーリング・ファクターのおかげで火傷は回復するが、一歩間違えれば命はなかった。ウルヴァリンの勇姿に、消防士は感嘆の一言。
「あんたヒーローだよ」
それに対してウルヴァリンは、こう答えました。
「そりゃ違う。本物のヒーローは毎日こんな仕事をしてる人間さ。あんたらみたいにな」
個人的にはX-Menで1、2を争う屈指の名エピソード。しばらく忘れていたのですが、最近思い出すことが増えました。
新型コロナウイルスが蔓延している中、医療現場、物流、スーパーやコンビニなどで働いている人たちは、私にとってヒーロー。パニックにならず生活できるのは、あなたたちのおかげです。本当にありがとう。
自分にできることは、申し訳ないけどほとんどありません。せめてあなたたちが気持ちよく仕事できるよう、お礼を言ったり、感染させないように気をつけたり、できるだけ出歩かなないで緊急事態宣言が予定どおり来月6日で終わるように努力したりしたいと思う(雇用主さんには、ぜひヒーローの働きに見合う報酬を払ってほしいm(_ _)m)。