2020年5月に上梓した『あの子の殺人計画』が下記ランキングにランクインしました(作者が確認した順)。
- ミステリが読みたい! 7位
- 週刊文春ミステリー・ベスト10 14位
- このミステリーがすごい! 16位
- 本格ミステリ・ベスト10 18位
というわけで、年末の四大ランキングすべて20位以内にランクイン。「グランドスラム」達成です!
グランドスラムは、作家デビュー10年目にして初めて。各ランキングで投票者が微妙に異なるので、幅広く評価されないと達成できない光栄なことです。いまの心情を率直に書きます。
実は、ちょっと悔しい(^_^;)
『あの子の殺人計画』はたくさんの読者さん、書店員さんに応援してもらいました。書評も、発売後しばらくはほぼ週刊ペースでもらいました。
これだけ評価されたのだから、どのランキングにもベストテン入りしたってよかったのでは。今後こんなに評価してもらえる小説はもう書けないかもしれないのに……という感情が、ないと言ったら嘘になります。
一方で、「自分の知名度や注目度、セールスを考えたら上出来。というか出来すぎ」と醒めた目で見てる自分もいたりします。
それに全部でベスト10に入ったら入ったで、「ベスト5には入りたかった」「一つくらい1位になりたかった」とか言い出すのは火を見るより明らか。俺はそういう奴だ。40年以上一緒に生きてるからよくわかる(笑)。
だったら手放しで「グランドスラム(o>▽<)o」と喜べばいいのですが、悔しさがあるおかげで「次はもっとすごい小説を書いてやるぜ」という闘志が湧いてくるわけで、だったらそれはそれでいいのかな、と。
なんだかまとまりがない記事になってきましたが、最後に一番言いたいことを。
投票してくれた人はもちろん、『あの子の殺人計画』を読んでくれた人(批判的な意見だった人含む)、応援してくれた人、それ以外もたくさんの人たちに改めて御礼申し上げます。
ありがとうございましたm(_ _)m
ランキングや賞は目的ではなく、結果として付随してくるもの。その意味で今回の「結果」は、大変励みになりました。読んだ人がおもしろいと思ってくれる小説、心を抉れる小説を書けるよう、これからも精進します。
まずは来年前半発売予定の新刊『Ghost ぼくの初恋が消えるまで』を最高の形でお届けできるようにがんばります(`_´)ゞ