何度か書いているとおり、麻酔にやたら弱いミステリー作家・天祢涼です。麻酔のせいで意識が吹っ飛ぶキング・クリムゾン現象を、これまで度々体験してきました。
先日も胃カメラの検査で、またこの体験をしました。
先生が「麻酔を入れますよ」と言った直後に意識消失、気がついたら椅子の上。ふらふらしながら診察室まで行ったものの、先生の診断結果が頭に入ってきません。辛うじてわかったのは「大きな異状はなかったけど、後日また来てね」と言われたことくらい。
「これは今日は仕事にならんな。そのつもりで一日空けてたからいいけど」とぼんやり思いつつ帰宅したところで、今回はこれまでと違うことが起こりました。
いつもなら帰宅後、ベッドに横になって夜まで爆睡なのですが、ご飯を食べて『かぐや様は告らせたい』最新刊(21巻)を読み始めたらなんだか元気に。笑って泣けて大満足で、読後も頭がすっきりしています。
「これなら仕事できるんじゃ?」と嬉々としてパソコンに向かったのですが……やっぱりだめ。
Scrivener(いつも執筆に使っているアプリ)を立ち上げた途端、急速に眠気が襲ってきて、頭が重たく。「少し横になろう」とベッドに倒れ込んだら、そのまま夕方まで起きられませんでした。はい、いつもと同じです。
振り返ってみれば、今回は『かぐや様』を読んでいるときだけ頭がすっきりしていたということになります。『かぐや様』はおもしろいだけじゃなくて、麻酔を薄める効果もあるんですね。←違う
先週は水曜日に『彼女、お借りします』、金曜日に『かぐや様は告らせたい』の最新刊が出て、ラブコメ者にとって至福の一週間でした。そんなラブコメ大好きミステリー作家が書いている神社で巫女さんの尻に敷かれるといちゃいちゃする『境内ではお静かに』3作目は、今春発売目指して絶賛執筆中です!←宣伝