かつて、向ヶ丘遊園の北口(最近、美容室ICH・GOがリニューアルオープンした辺り)に「登戸銀映」という小さな映画館がありました。
ここに映画館があったなんて信じられない
情報を総合するに、昭和60年代には既に閉館していたようです。
「自分の家の近くにそんなものがあったのか」と思うとなかなか感慨深く、折に触れてネットで検索しているのですが、ブログ「此処にスタジオがあった頃」さんに興味深い記事が掲載されていました。1974年に放送されたドラマ『どっこい大作』41話は向ヶ丘遊園北口で撮影され、登戸銀映も映っているというのです。
観たい……登戸銀映が観たい!
動画配信サイトをさがしたところ、Amazonにあるのを発見。嬉々として視聴しました。
ドラマは41話目なので、登場人物やストーリーはさっぱりわかりません。でも、その辺は主目的ではないのでスルー。OPテーマからしばらくして、主人公がパン職人のおじさんを追いかけるシーンになると……映ってた! 向ヶ丘遊園北口商店街が映ってた!! 区役所方面(正面入口ではなく、セブンイレブンがある方)から駅に向かう道で撮影されたようです。
停止や戻りボタンを押して何度も確認したのですが、言われないと向ヶ丘遊園だとわからないわ、これ。残っているのはパチンコ屋くらい。それも「銀座ホール」から「GINZA S-style」に名前が変わっています。線路に沿った道に至っては、形状すら変わっている様子。半世紀近く前だから仕方ないとはいえ、なんだかさみしい。
目的の「登戸銀映」もばっちり映ってました。こう言ってはなんだけど、割としっかりしたつくりの映画館だったみたいですね。ドラマ内のことではありますが、店員のガラが異様に悪いけど。こんな映画館は行きたくねえ!(笑)
というわけで大満足だったのですが、この後、主人公が多摩川に行くシーンもあって、そこも感激でした。川沿いにお店が何軒か(も?)ある! ボートがたくさんある! 狛江に渡る小田急線の線路も、橋(アニメ『フルーツバスケット』の劇中で時々出てくる橋のモデルになってると思われる)も古い! 河原に全然コンクリートがない!
とまあ、登戸界隈の住人ならいろいろ感慨深いものがあると思います。興味がある人は、ぜひご覧ください!
ちなみに「登戸銀映」に関する情報をお持ちの方、大歓迎です。「昔、通っていた」「閉館に居合わせた」「というか俺が経営してた」等々下記ツイートにコメントいただければm(_ _)m
「登戸銀映」について知っている方、情報をいただければうれしいです。こちらのツイートに返信いただければm(_ _)m
— 天祢涼@『境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖』文庫版4月、『神盗みの事件帖』5月発売 (@amaneryo_on_tw) May 17, 2021
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