東京創元社さんから『紙魚の手帖』創刊号をいただきました。ありがとうございます。新創刊の「東京創元社が贈る総合文芸誌」(隔月刊)です。
今号では、第21回本格ミステリ大賞の全講評が掲載されています。天祢涼は今年は投票していないのでその辺の話題はスルーさせてもらいますが(すみません……)、表紙の雰囲気がいいですよね。「紙魚の手帖」というなつかしい感じがする雑誌タイトルとの相乗効果ですてき。個人的には、書店に並んでいたら「お?」と引かれそう。
「紙魚の手帖」という名前自体は東京創元社が1980年代、刊行物に挟み込んでいたチラシの名称を引き継いだそうです。見ようによっては「復活」と言えるかも。
出版不況が続くご時世に「新創刊」の雑誌に出会えたのがうれしい。天祢涼は「本を一冊読んだら雑誌やアンソロジーの短編を一つ読む」という読書スタイルなので、なおさらです。加納朋子さん、櫻田智也さんの新作短編が楽しみ。
文芸誌は休刊や電子配信のみとなることが続いていますが、ぜひがんばっていただきたいですm(_ _)m
なお、今号では第31回鮎川哲也新人賞、第18回ミステリーズ!新人賞の結果も発表されています。