第18回酒飲み書店員大賞受賞作発表!!
— 酒飲み書店員大賞 (@sakenomi_shoten) March 1, 2023
書名:『謎解き広報課』/幻冬舎
天祢涼先生、第18回酒飲み書店員大賞受賞、おめでとうございます!!
本日から全国の書店で展開開始!
※受賞作を展開したい書店さん募集中
ご希望の方は、当アカウントまでDMを送って下さい。https://t.co/kKgB9BD822 pic.twitter.com/fomXJVlLHU
というわけで、なんとなんと、
『謎解き広報課』が第18回酒飲み書店員大賞を受賞しました(o>▽<)o
そして、発売から5年2ヵ月にして初の重版決定\(^o^)/
こういうことがあるのは知っていましたが、まさか自分の身に起こるとは。いや、もう、本当にうれしい! 可能なら酒飲み書店員大賞にちなんでビールかけをしたいくらいです!!(不可能だけど)
正直、ノミネートいただいた段階では受賞できるとは本当にまったく少しもこれぽっちも露ほども考えていませんでした。担当さんから「受賞しました」というメールが来たときは、ノミネートの報告だと思って読み流しそうになりましたからね(実話です)。
この『謎解き広報課』という小説は、単行本版を書いたのは8年以上前。さすがにいま読み返すと、「いまならこうは書かないなあ」と思うところが多々あります。いまの方が、もうちょっと「読者さんがどう感じるか」に頭を割けるんですよね。
当時はそんな余裕は全然なくて、ただ書くことで精一杯。それが「いまならこうは書かないなあ」につながるのです。
でも、その分、剥き出しのパワーが迸ってるんですよ。喩えるなら、「俺はこれがおもしろいと思ってる! お前もそうだろ!?」と頭を後ろから鷲づかみにして強引に読ませる感覚……って、わかりにくい喩えですが(笑)、でも、本当にそういう感じです。
だから「いまの天祢涼」には書けなくなった小説として、愛着がある。
それに自治体広報紙って、あまり知られてないけれどものすごく熱い業界なんですよ。ライター時代、取材したのが本当におもしろい人たちばかりで、是が非でも小説にしたいと思っていました。その夢が叶ったのに刊行当時はあまり話題にならず、取材に協力してくれた広報マンにも申し訳なく思っていました。「こんなおもしろい業界をネタにした小説で売れないなんて、俺はなんて才能がないんだ」と絶望的な気持ちになったりもしました。
それだけに、発売してだいぶ経ってからこういう形で注目していただけたのは、本当に、本当にうれしいのです。
選んでくださった書店員のみなさま、ありがとうございました!
そして執筆時に協力してくれた4人の広報マンさんヘ。やりましたよ!
『希望が死んだ夜に』から始まる仲田シリーズとは一味違う、新米公務員が広報紙をつくることになるお仕事ミステリーです。ぜひお読みくださいませm(_ _)m
受賞作を展開してくれる書店さんも募集中とのこと。上記ツイートからぜひ!
……それにしても「俺の代表作は次回作」と言っているとはいえ、去年の『葬式組曲』といい、今回の『謎解き広報課』といい、何年も前に出した本が改めて注目されるというのは、なかなかできない経験だけに感激ですね。『キン肉マン』の完璧超人始祖編で七人の悪魔超人が登場したときの気分……あ、この喩えもわかりにくいですね(^_^;)
上記のツイート、『謎解き広報課』がこんなにたくさん並んでいるのを見たことがなくて感激してます!