写真:久保田武治(石花久作)
装幀:bookwall
発売日:2024年4月15日
定価:1700円(税別)
出版社:角川春樹事務所
横浜に本社を置くオオクニフーズの相模原支社に勤務する藤沢彩は、子どもの頃から自分の感情や思考を言葉にするのが苦手だ。その性格もあり引っ込み思案で人との付き合いも苦手な彩だったが、仕事のことで思い悩んでいた時に声をかけてきた一年先輩の同僚社員・田中心葉に次第に惹かれていく。
版元のサイトより
心葉と同期の佐藤千暁とも次第に交流ができ、三人はそれぞれ十年後も二十年後も一緒にいたいと願うようになっていた。そんなある日、心葉が会社の朝礼で、何の前置きもなく「ぼくは人を殺したことがあります」と発言したことで、絆は揺らぐ。そして千暁にも、兄が殺された被害者遺族という人に言えなかった過去があった……。
罪を償っていれば、許せるか?受け入れられるか?それとも、許せないのか? 揺れ動く心情を丹念に描ききった社会派ミステリー。『希望が死んだ夜に』の著者が挑む新境地。
通算24作目です。帯がつくとこうなります。
発売後は裏話をつらつらと書くのが本ブログのお約束ですが、本作に関してはここでは敢えて語りません。先入観なく、まっさらな状態で読んでいただければと思います。