『希望が死んだ夜に』で、初めて実在の地名を使って小説を書いたミステリ作家・天祢涼です。
『希望が死んだ夜に』は、神奈川県川崎市多摩区の小田急線沿線が舞台。多摩区役所や向ヶ丘遊園駅、新百合ヶ丘駅など、地元の人ならよくわかる場所がいくつか登場します。中には、ダイエー向ヶ丘店も。
2月18日、このダイエー向ヶ丘店内の書店・アシーネ向ヶ丘店さんが閉店するそうです(担当さんから教えてもらいました)。
……無念だ_| ̄|○
『希望が死んだ夜に』は、評論家の千街晶之さんが「未来屋書店の千街晶之が選ぶ本のコーナー」の一冊に選んでくださいました。これに選ばれると、未来屋書店、アシーネ両店の「千街さんコーナー」に並びます。アシーネ向ヶ丘店さんにも「千街さんコーナー」はあって、「いつ並ぶかなあ、わくわく」と、時折、在庫を検索しておりました。たまにお店に行くことがあったら、棚も覗いていました。
でも売り場面積がかぎられているので、千街さんセレクトの本がすべて並ぶわけではありません。残念ながら『希望が死んだ夜に』も、店頭に並ぶことはありませんでした。
地元の本だから期待していただけに、残念でした。もし『希望が死んだ夜に』を1冊でも見つけたら……。
この人(悪魔将軍)の格好をして、売り場に降臨しようと思っていたのに。
で、店員さんとこんなやり取りをしたかったのに。
天祢涼「フッ、『希望が死んだ夜に』か。なかなかいい本を並べている。見る目があるわ」
店員氏「この本を絶賛するとは。ゲーッ、まさかお前は!?」(天祢涼のマスクを剥ぎ取る)
天祢涼「とうとう見られてしまったなー!」
書店員にマスクを剥がされて正体がばれる……これが夢だったのに……。閉店によりこの夢は完全に潰えてしまったわけで、残念無念。
書店さんがまた一つなくなる……本好きとしてはさみしいですね。
ちなみに『希望が死んだ夜に』で、ダイエー向ヶ丘店がどんな風に出てくるのか? ネタバレになるので、ここで書くことはできません。気になる人は読んでみよう! 年間ベストにあげてくれた人もいるし、口コミでじわじわ評判が広がっている隠れた名作です!!……って、こんなこと自分で言っていいのかな(^_^;)