※下の方で深水黎一郎さんの作品について少しだけネタバレしています。未読の方は注意。
千澤のり子さんからアンソロジー『謎々 将棋・囲碁』をいただきました。
将棋・囲碁をテーマに描いた6つのミステリー。この謎解けますか?
囲碁盤に頭を打ち、救急車で運ばれた主婦。ぬいぐるみが原因を探るユーモアミステリー(「碁盤事件」)。超古代文明の遺跡に保管されていた文書から、将棋というゲームと神の存在を説く考古学者・ヒフミーン(「三角文書」)。不登校の中学生が、植物状態の祖父と脳インタフェースを使って碁を打っていたところ奇跡が(「十九路の地図」)。全ての駒を最低一度は動かさなくてはならない――特殊ルールの上に繰り広げられる不思議なゲームとは?(「7五歩の悲願」)。両親を亡くした少女が、囲碁の先生である“おばあちゃん”と同居することになって……(「黒いすずらん」)。将棋で「投了できる人工知能」を開発する若者たち(「負ける」)。
(角川春樹事務所さんの公式ページより引用)
囲碁はルールすらわからないけれど、将棋は結構強かった(過去形)天祢涼にとっては興味津々のアンソロジーです。しかも執筆陣が超絶豪華。まだ千澤さんの「黒いすずらん」と深水黎一郎さんの「7五歩の悲願」しか拝読していないのですが、どちらもおもしろかったです。ありがとうございました!
ちなみに先日、「7五歩の悲願」について、深水さんとこんな話をしました(一部ネタバレしているので改行を大量に入れておきます。未読の方は注意)。
天祢涼「あの話は商店街が救われたからハッピーエンドですよね!」
深水さん(一瞬「こいつなに言ってるんだ?」という顔をしてから笑顔で)「うん、そうだね!!」
深水黎一郎さんは本当に紳士的で、知的なダンディです。新刊『虚像のアラベスク』も傑作なので、ぜひお読みください!