昨夜は、作家による音楽フェスティバル「SAKKA SONIC 2019」に行ってきました。前日にはゆかはゆかさんの弾き語りライブに行ったし、二日続けてのライブ参加。
SAKKA SONICとは?
音楽を愛する人気作家たちが奏でる狂熱のロックフェスティバル(公式Twitterより)。要は、作家が組んだバンドがライブハウスで音楽をやる! というイベントです。幻冬舎の編集さんが誉田哲也さんと飲んだとき、「音楽をやってる作家って多いから、集まってロックフェスとかできたらおもしろいですね」と軽い気持ちで発した言葉が現実になったそうです。
知り合いもステージに上がるし、「じゃあ行ってみるか」程度のノリで行ったのですが、音響も照明も超本格的でした。もちろん、奏でる音楽もすごい。みんな、遊びを本気でやってる。そこにシビれる! あこがれるゥ!!
読者さんや書店員さん、編集者ともお話しできたし、大満足の夜でした。
参加バンドのみなさん
天祢涼には音楽的な知識もなければ、評論を書く文才もありません。なので、そういうことは抜きに、参加バンドに関して超個人的な感想をざっくりと。
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岡崎琢磨さん(ヴォーカル&ギター)と、明利英司さん(ベース)によるバンド。なにがすごいって、ステージ上の明利さんが、岡崎さんを「タクマ」と呼んだこと。明利さん、去年サシで飲んだとき、「岡崎さんとバンドをやってる」と、名字さん付けで呼んでたじゃないですか!(笑)
その徹底したキャラづくりが楽しく、最後までノリノリでした。
佐藤青南バンド
佐藤青南さんがヴォーカルとギターのバンド。去年お会いした際、「メンバーが集まらない」「全然練習できてない」などと言っていたのでどうなるのかと思っていたら、歌声は迫力あるし、MCはうまいし、客席にピックを投げる姿がかっこいいしで、完全にいらぬ心配でした。ステージの上でオーラが出るタイプだ、青南さん……。
あ、客席で似鳥鶏さんや額賀澪さんと「試験前に『勉強してないよー』とか言いながらいい点取るパターンだ」とぶつぶつ言っていたのは秘密です(笑)。
この佐藤青南バンドは、昨日が初ライブで「今日で解散」とのこと……って、早っ!! でもファンは待ってますよ!
島本理生&星野概念
島本理生さんがヴォーカル、星野概念さんがヴォーカル&ギター。
島本さんを直に拝見するのは初めて。「どこの歌手を連れてきたんだ?」と思うレベルで、お世辞抜きで歌がうまくてびびりました。「生まれて初めてステージに上がった」そうですが、叙述トリックで実は何度も上がっているのではなかろうか……。星野さんがつくった曲(名前失念。「エメラルド」がついた曲)も心地よかったし、すてきなデュオでした。
このコンビは、バンド名を募集中だそうです。つまり、今後も活動予定ということでしょう。楽しみですね。
誉田哲也&ザ・ストロベリーナイト
トリを飾るのは、もちろんこのバンド。誉田哲也さんがヴォーカルとギターを務める「誉田哲也&ザ・ストロベリーナイト」! さすがの貫禄というか、慣れた感じでした。会場の乗せ方もうまくて、最初から最後までハイテンション。特にアンコールの曲が耳に残りました。
ラストは、度重なるアンコールでピンチになった(わけではないけど、この辺は会場にいた人にしかわからない・笑)ストロベリーナイトのために、参加バンドが全員ステージに上がって熱唱。最高の夜を締めくくってくれました。
さらに個人的な感想
3時間半やると最初に知ったときは、正直、「長すぎないか?」と思ったのですが、あっという間でした。いやー、楽しかった。ついお酒を2杯も飲んじゃった。
作家のイベントに参加すると、「俺もここの書店でトークショーやりたいなあ」とか、「サイン会でこんなに人が並んでうらやましい」とか余計なことを考えてしまう瞬間があるんですよ……いや、そんな小物作家、俺だけかもしれないけど(笑)。
でもSAKKA SONICは、自分がバンドをやっていないせいか、最初から最後まで純粋に観衆として楽しめました。いいイベントだと思います。2回目もぜひ!
あとは、完全に自分の話。
- 読者さんから「最近、美夜シリーズを読んだんだけど、めちゃくちゃおもしろいです!」と言ってもらえました。ありがとうございます! 言い忘れてたけど、4月に最新短編を収録したアンソロジーが出るよ!!
- 書店員さんから『境内ではお静かに』について、ちょっとご相談いただきました。確実に売れているので、なんとかしたい。
- お久しぶりの編集さんからご挨拶されたのですが、いるとは思わなかったのでびびった。
- ブックポート中野島店がいかに素晴らしい書店かを熱心に語った。
- 今週、額賀澪さんと3回会うことが判明した。