客としてブックポート中野島店に行ったときのこと。
レジで会計をしていると、すぐ後ろに中学生か高校生くらいの少女が立っていました。コロナが再流行しているから密を避けるためにも早々に立ち去ろうと思ったそのとき、少女が持っている本が視界に入りました。なんとそれは、
『希望が死んだ夜に』のサイン本
この少女は天祢涼のサイン本を買おうとしている。しかも、本人が会計を済ませたすぐ後で!
これまで、自分がお店にいるとき本を買ってくれる現場に立ち合ったことはありました。売り場をうろうろしていたら、天祢涼の話をしているところに出くわしたこともありました。
が、購入現場にここまで最接近したことはない。というか、これからも多分ない!
振り返り、「その本は私が書いたものだ。サインに君の名前を追加してあげよう」と言うべきか本気で迷いました。でもですよ、客としてこっそり行った天祢涼は、いつも以上にどうでもいい服装です。しかもコロナ対策でマスクをしている上に、帽子にサングラス。挙げ句、興奮と緊張のせいでおどおど話しかけてしまうことは必至。
少女からしたら、これはどう見ても不審者です。せっかくレジまで持ってきてくれたサイン本を棚に戻すどころか、最悪、通報されます。
というわけで、話しかけるのは泣く泣くあきらめ、「買ってくれてありがとね!」と心の中で手を合わせるだけにしました。正直、いまも「話しかけた方がよかったかなあ」という後悔がないわけではないのですが、なかなかできない貴重な体験をさせてもらいました。
あの少女がこのブログを見ているとは思えないし、見ていても自分のことだとはわからないでしょうけど、とてもうれしかったm(_ _)m