南雲堂さんからいただいた『21世紀探偵小説 ポスト新本格と論理の崩壊』(限界研)を読了しました。
新本格ミステリ勃興から25年。今では退潮傾向にあるといわれる本格ミステリの歴史をひもとき、現在の本格ミステリの置かれている状況を分析。ポスト新本格への道筋を示すミステリ評論。
南雲堂さんの公式サイトより
2012年にいただいたのですが、ずっと積んでました。仕事の資料以外だと、どうしてもフィクションを読む割合が高くなっているのが気になって、最近は意識して評論書や仕事と無関係のノンフィクションを読むようにしています。そういう「せっかくいただいたのに読むのが遅くなって申し訳ない」という本は、あげればきりがありません。
そんな中、なぜこちらの本をご紹介しているかと言いますと。
渡邉大輔さんの評論「検索型ミステリの現在」に『キョウカンカク』を取り上げてもらっていたから
2012年というと、『葬式組曲』を出した年ですね。そのときに、こんな立派な評論書に自分の本について触れてもらっていたとは……。8年も気づずにいたのに恐縮ですが、大変光栄です。渡邉さん、ありがとうございましたm(_ _)m
かなりの時間差があったとはいえ、「音宮美夜」の名前をほかの方が書いた文章で見ることができてうれしかった。最近は『希望が死んだ夜に』『あの子の殺人計画』というシリアス系統か、『境内ではお静かに』というラブコメ系統の小説を書くことが増えているのですが、美夜は自分を悲願の小説家にしてくれた大切なキャラクターなので、いまでも別格なのです。
商業では販売不振で打ち切られてしまったし、以前少し書いたとおり『境内ではお静かに』のヒロイン・雫の影響もあって路線変更せざるをえないのですが、同人誌でなんとか完結させたいと思っています。そのために3年くらい仕事しないで済むよう、たくさん書いて出せる本を溜めておくのが目標(`_´)ゞ