既に紙版が品切れになって久しい天祢涼のデビュー作『キョウカンカク』ですが、この度、中国語版が刊行されました。ヒロインの音宮美夜を、日本語版とはまた違った魅力ある美女として描いてもらっています。こちらをご覧ください。
以前、諸般の事情により海外版の話(単独著作)が一つ流れたことがあるので、無事に世に出て一安心。
何度も書いているとおり、『キョウカンカク』は刊行時、「犯人がすぐわかるラノベ」という声が多く、ホワイダニット(動機当てのミステリー)であることをうまく読者さんに伝えられませんでした。デビュー作とはいえ書き方に工夫の余地があったなあ、と。
結果、最も売れなかった=実売率最低のメフィスト賞受賞作として燦然と輝いているのですが(記録が破られたという話は聞いていない)、この動機はほかに類を見ないと思うんですよ……たぶん。だからデビューできたんだし、海外出版の声をかけていただいたんだと思うし(笑)。
海外版のために動いてくれた人には恩を感じているし、報いるためにも日本語版の復刊目指してがんばります!……いまと作風が違いすぎるので、読んだ人がどう思うかわからんけどね(^_^;)
まだ見本が手許にないのですが、手配してもらってます。実物を見たら写真をアップしよう、方々から撮って。
デビュー作で大コケした自分が10年も作家を続けていられるのは応援くださっている方々のおかげ。改めて御礼申し上げますm(_ _)m