話題沸騰、佐藤青南さんが自らと同名の作家「佐藤青南」をディスりまくるエンマ様と対決させる『行動心理捜査官・楯岡絵麻 vs ミステリー作家・佐藤青南』。いかにもな怪しいオンラインサロンを主催する「佐藤青南」に殺人容疑がかかり、エンマ様こと楯岡絵麻と心理戦を繰り広げる長編ミステリーです。
出版業界の内幕を描きつつ、「佐藤青南のことをここまで悪く書くなんて、なんてひどい奴なんだ、佐藤青南」という倒錯した感情を抱いて読んでしまうこの長編。先日Twitterには書きましたが、光栄にも天祢涼は作中に名前を出してもらっています。
事前にゲラを読んだ書店員さんから「名前が出てますよ」と聞いてはいたのですが、こんなところで使ってもらえるとは! しかも超人気作家さんの名前と一緒に!! 非常に光栄です。読者さんには、この本を「ドラマで栗山千明が演じる楯岡絵麻と佐藤青南の対決に、天祢涼の名前が出ていた。しかも超人気作家と一緒に並んでた」と記憶していただきたい。
え? 長すぎる? 覚えられない? よし、じゃあ、こうしよう。
「栗山千明が天祢涼と並んでた」
うん? 短くしすぎ以前に、意味が変わってる? いいじゃないか、そういう夢を見せてくれたって。コロナのせいで朝から晩まで家にこもってる毎日なんだからさヽ(`Д´)ノ
……まじめな話、単なるイロモノではなく、伏線もきっちり張ってあるし、「佐藤青南」の満たされない欲望には作家でなくても共感するものがあると思います。オススメの一冊。
『行動心理捜査官・楯岡絵麻 vs ミステリー作家・佐藤青南』はすごくおもしろかったし、なにを思って書いたのかいろいろ教えてほしい。青南さん、今度飲みましょう!(私信)