2013年5月12日追記
第13回本格ミステリ大賞候補作に、また、収録作「父の葬式」を第66回日本推理作家協会賞〈短編部門〉の候補作にしていただきました。ありがとうございました。
2012年12月9日追記
『2013本格ミステリ・ベスト10』で第7位に選出していただきました。皆様、ありがとうございました。
装幀:スタジオ・ギブ(川島進)
装画:岡田尚子
発売日:2012年1月24日
定価:1600円(税別)
出版社:原書房
葬式の規制された国で、若き社長に率いられた北条葬儀社。
遺族のさまざまな要求、ときには無理難題に右往左往しつつも、着実に地歩を固めてゆく。
葬儀社の面々は、遺族に向き合い、故人が残していった「謎」を解き明かし、無事に式を執り行ってゆくのだが……。
4作目です。初の単行本にして、初の連作短編集。不可解な遺言や遺体の消失など、「葬儀の場で起こる謎」を解き明かしていくミステリです。
ネット上ではあまり画像が出ていないようですが、帯つきもかっこいいです。
謎は死者からの置き土産――父親は不可解な遺言を残し、息子は霊安室から消え、妻は声だけを残し、やがて浮かぶ主旋律。
扉や目次のデザインもすばらしいので、ぜひ見てみてください。
美夜シリーズや空想探偵とは異なる雰囲気の天祢涼ミステリ、お楽しみいただければ幸いです。