月刊『広報』2015年8月号の編集後記で、『謎解き広報課』について触れていただきました(「家元」さんから教えていただきました。感謝!)。
編集後記によると。
今年の全国広報コンクール内閣総理大臣賞(最優秀賞)を受賞した埼玉県三芳町の『広報みよし』の担当者さんが、広報の役割・目的は「まちに恋してもらうこと」とおっしゃっていたそうです。これは『謎解き広報課』でヒロインの新藤結子をしごきまくり、過去に内閣総理大臣賞を受賞したという設定のドS上司・伊達の「まちを愛してもらうこと」という台詞と似ています……というより、伊達の台詞は取材した広報マンからヒントを得たもので、天祢涼のオリジナリティーはゼロです(笑)。
でも、実際に今年、内閣総理大臣賞を取った広報マンと、自作の登場人物の言葉が似ているというのは、ものすごくうれしい。
月刊『広報』の読者プレゼントには、「主人公(結子)のキャラクターが自分と重なる」という広報ガールからの応募もあったそうで、こちらもうれしい。
いつものように、刊行後、「ああすればよかった、こうすればよかった」と大反省会をしているのですが、『謎解き広報課』は自分にとって大変思い入れのある作品になりました。
ちなみに伊達は、内閣総理大臣賞を「二度受賞した」という設定です。現実の広報コンクールで内閣総理大臣賞を二度受賞した広報マンは、長い歴史の中で二人だけ。
そのうちのお一人に取材させていただいたのですが、某イベントで「神」と呼ばれるくらい、すごい広報マンでした。「二度受賞してる広報マンは神なんだぞ? 伊達を神と同格にしていいのか?」と執筆時にちょっと悩んだのも、いまとなってはいい思い出です。
天祢 涼(あまね りょう)