「俺はMacをやめるぞ、天祢ぇ!」という友人から、egword universal 2を譲り受けました。言わずとしれた名エディタ。開発元のエルゴソフトが解散となり、サポートが打ち切られて10年近く経っていますが、愛用者が根強くいることで知られています。
このエルゴソフトに所属していた方々が独立してつくったのが物書堂。世間的にはiOSの辞書ソフトで有名でしょうが、日本語入力ソフト「かわせみ」の開発でも有名です。
物書堂さんが独立時に宣言していたのが、egwordの後を継ぐエディタの開発。それから8年。近年は具体的な情報はなく、開発しているかどうかも公式にはアナウンスされていません。
そんな中で入手したegword universal 2。早速、ちょっと使ってみたのですが……いやあ、いいですね、これ。10年前のソフトとは思えない。ちゃんとRetina表示にも対応してくれるし、文字組の設定が簡単にできるし、入力は早いし。試しに長編一作分流し込んでみたのですが、ストレスなく書くことができました。
El Capitanでも細かな不具合はあるものの致命的ではないので、実験的に一部の原稿をこいつで書いております。「しおり」機能が自分の使い方と合っていて、とても助かる。
天祢涼が愛用しているエディタHagoromoと違って、既に開発がとまっているのでサポートもなにもないのですが、物書堂さんがつくっている(と信じたい)エディタへの期待が倍増しました。
そして、これまでは「物書堂さん、早くエディタをつくって!」と言うときに「でもegword使ってなかったんだよな……」という後ろめたさがあったのですが、いまや声を大にして言える。
「物書堂さん、早くエディタをつくって!」
「かわせみ」がegbridgeの遺伝子を継いだように、物書堂さんならegwordの遺伝子を継ぐ、すばらしいエディタをつくってくれるはず!
ちなみにHagoromoも最近はアップデートがないのですが、開発元のArtman21さんはJeditXの後継ソフトJeditΩの開発で忙しいっぽいです。天祢涼は小説を書くときはHagoromoを使っていますが、ネタを考えたり、取材をまとめたりするときはJeditを使っているので、こちらの完成も期待しています!←Artman21が好きすぎ
ところで、egword universal 2のアイコン。「なんでロビンマスクが被っているような仮面なんだろう?」と思っていたのですが、万年筆ですね、これ。何週間か使ってから気づきました。←キン肉マンが好きすぎ
追記・物書堂さんがエディタの進捗状況を教えてくれましたヽ(^O^)ノ